アメリカの電気自動車メーカーであるテスラモーターズは、クロスオーバータイプのSUV「モデルX」の発売をアメリカ国内で開始しました。
世界初!テスラのクロスオーバーSUV「モデルX」がカッコ良すぎる!
世界で普及しているエコカー
昨今、温室効果ガスの排出による気候変動への懸念から、ガソリンや軽油などを燃料とする化石燃料エンジン車への風当たりが強くなっています。欧米や日本などの先進国においては、政策としてもエコロジーな車、つまりエコカーへの普及促進に力を入れており、優遇税制などで後押ししているのは広く知られている通りです。
この政策効果もあり、プリウスに代表されるようなハイブリッドカーを中心として、かなりエコカーが普及してきています。しかし、ハイブリッドカーは確かに高燃費ですが、ガソリンエンジンも搭載しているため、温室効果ガスを排出します。
電気自動車の時代となるか
そこで、さらなるエコロジーを志向した車として、いま電気自動車が熱い注目を集めています。これまでの電気自動車のイメージとしては、航続距離が短すぎて長距離ドライブに向かないため、ガソリンエンジン車の代わりにはならないというものでした。
しかし、ここへきて高性能バッテリーの開発や、各自動車メーカーの開発競争によって、十分にガソリンエンジン車の代わりとなる電気自動車が発売されてきているのです。そこで、ここでは電気自動車の専門メーカーとして最も有名なテスラ社のラインナップから、最新のモデルXについてご紹介したいと思います。
長距離ドライブも可能なSUV電気自動車
テスラ社ではこれまで、電気自動車を専門として、ロードスター、モデルSというラインナップを取り揃えていました。ロードスターはスポーツタイプのカブリオレ、モデルSはセダンでしたが、次期モデルとなるモデルXは人気のクロスオーバータイプとなっています。
クロスオーバータイプの電気自動車は、世界初となります。航続距離性能としては、90Dと呼ばれる最大容量のバッテリー搭載グレードでは400キロ超ですから、現状の充電インフラがあれば長距離ドライブも余裕でこなせるでしょう。
また、クロスオーバータイプとしての魅力も存分に打ち出しており、オプションではありますが7人乗りまで設定出来ますので、大人数での移動も十分にこなせるのです。さらに、電気自動車の驚異的な加速性能も犠牲にはしていません。時速100キロまでの加速が3秒台半ばですから、高性能スポーツカー並です。
カッコイイ電気自動車
そして何よりも目を引いたのが、「ファルコンウィング」とよばれる後部ドアです。従来のドアでは乗ることもできないスペースが30cm程しかない場所でも、2列目・3列目シートへ乗り込むことができます。
また、ファルコンウィングドアには天井の高さを検知するセンサーが付いており、駐車場等の天井にぶつかる心配もないということです。
動画:ファルコンウィングドア