WRC(世界ラリー選手権)の代表格ともいえる三菱のランサーエボリューションが2015年4月でその歴史に終止符を打つ事となりました。この名前は自動車ファンならずとも一度は耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。ランサーエボリューションは、ラリースポーツで活躍したことで一躍人気を高めた四輪駆動のスポーツ車として一時代を築いた名車ともいえます。
世界中のファンを魅了し続けた"ランエボ"のファイナルとなる特別仕様車
シリーズ最後のランエボ
愛称ランエボとして親しまれ街中でもその姿を目にする光景は溢れていたものです。そんな一時代を作ってきた車がついに生産を10代目の現行モデルで終了する事が決定したのです。そして2015年4月10日(金)より販売台数1,000台のランサーエボリューションX ファイナルの先行予約受付を開始し、ランエボの歴史に終止符を打つ事となりました。
そもそもランサーエボリューションとは、中型4ドアセダンであるランサー・ギャランをベースとした4ドアセダンタイプのスポーツカーです。これまでにIからXまで計10シリーズが販売されています。
ランエボが愛され続けた理由
エンジンは一般的な2000ccのいわゆるミドルサイズクラスですが、発売当初より250馬力を超える高性能エンジンと、ラリー技術で培ったメカニズムが搭載されており、ベースとなるランサー・ギャランとはは全く異なったものとなっています。又、ミドルサイズクラスでは成し遂げる事ができない圧倒的な加速力とコーナリング性能の高さは世界でも最高とされる日本の技術力の高さを印象付ける、そんな一台です。
そしてランサーエボリューションの名を世界に轟かせたのがWRC(世界ラリー選手権)です。1996年から1999年まで何と4年連続のドライバーズチャンピオンを獲得しするなど、その実力の高さは、国産自動車メーカーの中では一番すぐれたラリーマシンと君臨してきたのです。そして、ラリー活動で培った技術は市販車両につぎ込まれモデルチェンジする事に次々と進化していき、車ファンを虜にしていたのです。
頂点に君臨するランエボ
この様にラリーでの性能の高さが注目されてはいますが、もちろん一般道においてもその速さと性能は健在です。そもそもスペックの高いスポーツカーは沢山存在します。しかしながらその性能を十分発揮できるケースは実に限られています。一方、ランサーエボリューションは元々がラリー主体で開発されている事もあり、公道の様な一般的な道路でも能力を十分に発揮できる仕上がりになっています。
例えばボディ剛性は他車に比べて高い為、それだけで、走り全体の質感が大幅に向上します。又、搭載されているトランスミッションでは、ツインクラッチSSTといってクラッチ操作も含めたシフトチェンジ動作が自動化されたものです。変速のタイムラグが少ない事やシフトショックも少なく、更には自分でシフトレバーやパドルシフトを操作して変速する事も可能で、よりスポーティな運転が楽しむ事ができます。もちろんAT免許で運転可能となっています。ランエボに搭載されているツインクラッチSSTは現在あるトラスミッションの中では非常に優れたものであると思います。
歴代ランエボ最強スペックの搭載
ランエボは、新車価格では300万円前後と現実的な価格である事から、高級スーパーカーとも十分渡り合える事ができる為、発売以来沢山の方に愛されています。そして最終モデルのランエボXファイナルでは、最高出力は313psと歴代ランエボ最強スペックの搭載で有終の美を飾るのふさわしい一台となっています。
ランサーエボリューションXを語る3人のプロドライバー
【鹿児島空港営業所】
ランサーエボリューション 車種指定プラン23年の長い歴史に幕を閉じる三菱ランサーエボリューションがスカイレンタカー鹿児島空港営業所にて車種指定プランとして登場! 積み重ねられた進化とラリー選手権で戦い抜いた経験が集約された1台。