トヨタの高級セダン車というとやはりクラウンを思い浮かべる人が多いのではないかと思います。「いつかはクラウン」というキャッチコピーが生まれた程、常に高級セダン車としての誇りを持ち続け、絶え間ない進化を続けてきました。そのクラウンをベースに、より高い走行性能を併せもつのが「クラウンアスリート」になります。
正統派スポーツセダンの王様、クラウンアスリートは日本人のニーズに対応
試乗
2015.12.28
一般的にクラウンというと購入者、利用者は年齢層の高い方々が多いのですが、中には、こだわりを持った若い世代のファンも少なくありません。そのような世代が注目しているのが、「クラウンアスリート」です。
クラウンアスリート特徴
アスリートというネーミングからも連想されるように「走ること」を純粋に追及された車かしれません。特徴的なフロントマスクが大きなインパクトを与えておりますが、基本的なコンセプトは従来のモデルを継承しています。 性能はもちろん、クルマそのもののつくり方も日本人の嗜好を重視しています。ボディサイズのわりに取りまわしがしやすいなど、日本特有の交通事情が考慮されているのが最大の特徴となっております。 車内は、ダッシュボードもレザー仕上げでステッチによって車内全体に高級感が漂よっています。ハンドルも厚いレザーを厚く巻いていて、握った時に高級感が手に伝わってきて非常に気持ちいいです。 排気量は2500ccと3500cc。2WDに加えて4WDも選択可能となっており、ドライブ性も意識されています。またハイブリット車も設定されており、燃費性能も向上しております。走る楽しみを再認識できる
一方で走りはどうかと言うと、「静かな中に力強い加速感を堪能することができる。」そういった印象を覚えてしまいます。街の中で乗っていても静粛性は非常に高く、高速走行時も、風切音やロードノイズといったものは徹底的に抑えられていました。 コーナリングでの走行性能は以前のモデルと比べても、かなり進化しているのが伝わってきます。以前は、走っている時の感触は堅めの振動が下から伝わってきたのが、今回のアスリートでは、多少、フワっとして感覚になります。しかし、コーナーに進入して抜け出す時のスピードはとてつもなく爽快ですね。 スムースなブレーキング性能。そのためかアクセルワークもムリなく、コーナーを出る時の踏ん張りと加速感はスーっと抜け出るような感覚となります。この感覚は他のスポーツセダンとは多少違うのかもしれません。これぞクラウン
アスリートはクラウンの中でも、高い年齢層をターゲットにした車なのでしょうが、若い世代からも支持されやすい車でしょう。根強い若い世代のクラウンオーナーが熱い視線を注いでいるのも理解できます。 代々受け継がれてきた「クラウン」という名前にふさわしく堂々としたスタイルで、走ることを純粋に追及した「クラウン アスリート」は、快適なラグジュアリーセダンといえるでしょう。
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