プリウスは昨年フルモデルチェンジして4代目になりました。スタイルは3代目から引き継いているハッチバック型で一目でプリウスと分かるものですが、デザインには賛否両論あります。しかし最近街で見かけるようになりましたが、そんなに違和感なくなじんできているように感じます。
新・旧プリウスを試乗して徹底比較!変わったのは燃費とデザインだけじゃなかった!
制御系が大幅に改良されて燃費は大幅に向上
そんなプリウスですがハイブリッドカーですので最も重要な点はやはり燃費です。旧型はグレードによって異なりますが、リッターあたり33km前後でしたが新型で最も燃費が良いグレードでリッターあたり40.8kmを実現しています。
ヨーロッパでは3リッターのガソリンで100km走行できる車は、素晴らしい燃費の車といわれていますが、これを実現していることになります。
新型のエンジンは旧型と基本的に同じで1.8リッターを搭載していますが、モーターやトランスミッション、制御系が大きく変更されましたので燃費は大幅に向上しています。
またプリウスは従来ニッケル水素バッテリーを搭載していましたが、新型はリチウムイオンバッテリーを搭載したグレードも登場しています。
このように新型はデザインが大きく変わってこの点に注目されていますが、中身も大きく変わったと言えます。
ボディ剛性がアップして乗り心地は大幅に改善
そして新型プリウスは乗り心地も大幅に向上しています。従来型のプリウスは余り乗り心地が良いと言える車ではありませんでした。路面の凹凸を拾ってゴツゴツした乗り味で、タクシーの後席に乗るとすぐにお尻が痛くなるような車でした。
新型は高級車のようにやさしい乗り味に変わっています。理由はまずボディ剛性が大幅に向上したからです。さらにリアサスペンションがダブルウィッシュボーン式に変更されたおかげで乗り心地が良くなりました。
そしてシートも大幅い改良されたことも乗り心地が良くなった理由です。シートが上質なので長時間運転しても疲れませんし、サポートもしっかりしていますのでヨーロッパ車のような乗り心地です。
また運転しやすい車になったことも大きな変更点です。今までのプリウスはハイブリッドカー独特のドライブフィールでしたが、新型は普通のガソリン車のように違和感なく運転できるようになり、運転することが楽しく感じる車に変わりました。
ですので今までハイブリッドカーは運転しにくいのでちょっと抵抗がある、という人でも楽しく運転できるようになったと思います。これはプリウスだけではなくトヨタのハイブリッドカー全体に言えることです。
安全装備も充実し、4WDグレードもラインナップ
さらに新型は安全装備も充実しています。プリクラッシュセーフティシステムと呼ばれる前の車や歩行者にぶつかりそうになると自動的にブレーキをかけてくれるシステムや、車線から逸脱しそうになると警報で知らせてくれたり、さらにパワーステアリングを制御してくれます。
またオートマチックハイビームといわれるシステムは前方に車がいない間は自動的にハイビームになり、車が現れるとロービームに変わるシステムです。
そして前方の車に追随して走ることができる、レーダークルーズコントロールがセットになっています。この安全装備のセットが上級グレードには標準装備され、それ以外のグレードには8万円のオプションで装着できます。これはとてもお買い得だと思います。
また新型プリウスには4WDモデルも登場しました。この4WDは後輪を電気モーターで駆動するシステムという特徴があります。従来の4WDはエンジンの駆動力で動かしますので、車が重くなる傾向がありますが、この電動式は軽量化でき燃費もあまり悪くなりません。
新型プリウスは旧型に比べて価格も大幅に上昇して乗り出し価格で軽く300万円を超える車になりましたが、性能も大幅に向上しました。
TOYOTAプリウス車種指定プラン押しも押されもせぬ国民的ハイブリッドカー、フルモデルチェンジした新型「プリウス」がスカイレンタカーでもご利用いただけるようになりました。 見た目のフォルムもシャープに生まれ変わった新型プリウス。 ドライブをより楽しいものにしてくれる最高の1台です。