電気自動車の歴史は遡れば長くなりますが、これまでのラインナップでは近距離ユース中心で、なかなか本格的なドライブに使えるモデルは無いというのが現実でした。しかし、日産のリーフを皮切りに、各自動車メーカーが本格的な電気自動車の開発に乗り出してきています。
BMWの本格電気自動車 i3は、コンパクトボディで長距離走行も可能
テスラ社の電気自動車
まず、有名なところでは、アメリカのテスラ社の電気自動車ですが、スポーツタイプのロードスターは高性能とは言え、日本国内では1000万円を超える価格であることから、普及モデルとは言い難いものでした。
続いて、モデルSというセダンタイプのものが発売され、その長距離性能とデザイン性の高さから人気となりましたが、日本国内では600?800万円と、まだ高価格である事と、全幅が2メートルに迫るアメリカンサイズのため、これもまた普及モデルとは言えないものです。実際、街中で走っているのを見かける事は、ほとんどありません。
コンパクトボディと長距離性能
ここで、日本国内の道路事情に最適かつ長距離走行性能を兼ね備えたモデルとして、BMW社からi3(アイスリー)が発売された事で、電気自動車での長距離ドライブに一気に現実味が出てきました。
欧州メーカーらしい、堅実でシッカリとした作りと品質、そして日本国内の道路事情にピッタリのコンパクトサイズで登場したi3は、500万円?560万円という、やや高めの価格設定にもかかわらず、発売と同時に注文が殺到した事が注目されました。
長距離性能としては、車載バッテリー単体では200キロ弱と、まずまずの性能となっています。国内でも、電気自動車の普及促進策から、充電スタンドが増えていますから、これだけ走れば基本的に問題は少ないでしょう。
さらに長距離ドライブを考えている方には、レンジエクステンダーという小型のガソリンエンジン搭載モデルがラインナップされています。
ガソリンでエンジンを回して充電するレンジエクステンダーがあれば、原理的には無限に距離を走る事が出来ますので、電欠の心配はありません。
二酸化炭素の排出や大気汚染の解決策にも
電気自動車としての基本性能以外にも、i3では再生プラスチックといったエコロジーな素材が使われていますので、オーナーになる事で環境意識の高さをアピールすることが出来るのも魅力です。
ガソリンエンジン車の代わりとして、長距離ドライブにも使えるようになってきた電気自動車で、エコなドライブに出掛けてみてはいかがでしょうか。